大家さんがどんなに頑張っても、賃貸市場全体の流れを変えることはできません

「人口減」「住宅供給過多」「空室率拡大」…。これからの賃貸市場が語られるとき、ほとんどの論調が、こうした「危機」にフォーカスされています。確かに賃貸市場は、需要を上回る供給戸数があるにも関わらず、次々新築が送りだされている飽和状態。その市場そのものも年々縮小し、これから先も減り続けることは間違いないでしょう。
ただしその「市場」とは、どの規模の市場を指していますか？国でしょうか、地方でしょうか、又は都道府県でしょうか。
その規模の市場の流れを「大家さん」がどんなに悩んだところで、またどんなに頑張ったところで、変えることは不可能です。つまり、賃貸市場全体のことを気にしても、仕方がないのです。

エリアマーケティングとバリューマーケティングで自分が変わる、物件を変える

「危機」は翻って考えれば「機会」であるとも言えます。あなたが、どうしていいかわからず、まだあまり行動していないとしたら、その分、自分を変え、物件を変える余地があるということになります。エリアの市場に目を向け、ご自身の物件がどのポジションにあるのか。他物件に比べてどこが魅力なのか、またどこが弱いのか、どうしたらその弱みを改善することができるか…。エリアを知り、競合を知り、自分の商品を知る。そこから、商品磨きがはじまります。

賃貸市場が貸し手市場だった頃は、一定の基準を満たしてさえいれば、すぐに借り手がつきました。そのため、似通った商品（物件）が大量に建築され、今、市場にあふれています。
エリア、立地によっては、それに少し個性を持たせたり、機能を向上させることで、差別化になる場合もあるでしょう。
あるいは、その物件に、めったにないユニークな価値を持たせることで、商圏を大幅に拡大する可能性も大いにあります。

これからの賃貸経営は抜群におもしろくなる。

オーナーの代替わりや廃業など、事業用物件の売買が活発化しています。築30年超えの物件が、どんどん増えて行く中、ますます「売り」は多くなり、物件の価格はさがって行くでしょう。これは、ある意味で「商品を仕入れやすい」状況になるとも言えます。安く買える分、商品の価値向上に追加投資することができるばかりでなく、ある種の「冒険」をしてみることも可能になります。
建築技術はこの30年で大きく進化し、建材や設備も多様になり、施工もしやすくなりました。また、自分のライフスタイルをインターネットを通じで共有する、新たなコミュニティ"ＳＮＳ"が生まれ、ニッチなニーズを見つけやすく、またそうしたターゲットにも繋がりやすい時代になりました。マスから、エリアへ、ニッチへ、そしてパーソナルへ…。賃貸物件の可能性は、今無限に拡がっています。

"ナンバーワン"の部屋から"オンリーワン"の住まいへ

不動産業界で27年、特に賃貸管理(PM)・建物管理(ＢＭ)に携わってきました。管理した物件数は延べにして１万室を優に超え、その数を上回るご入居者にも関わってきたことになります。
また、370名の個人オーナーのサポートをすると同時に、自らも大家業を開始し、大家の立場でも、さまざまな賃貸経営の課題に直面してきました。
これらの経験から導き出した答えをより多くのオーナーさまと共有するため、株式会社クラシヲを設立。「暮らしを・ ・ ・ ・ 提案し住まいを創造する」ことを使命に、賃貸経営のコンサルティングと、"くらしをいろどる"中古の再生に取り組んでいます。
賃貸市場というショーケースに並ぶ必要のない「オンリーワンの物件づくりを一戸から」行い、賃貸経営の新しい時代をオーナーさまとともに拓いていくことを目指しています。
どうぞお気軽にお問い合わせください。

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